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【制度破綻】国民年金基金は絶対に入ってはいけない!

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自営業者・フリーランスの人なら、自宅に国民年金基金に勧誘する郵便物が毎年届くと思います。しかし国民年金基金は、制度破綻の危機に瀕しており、新規では絶対に入ってはいけない糞制度です。国民年金基金が、いかにポンコツな制度かを分かりやすく解説します。

自営業者・フリーランスの人は厚生年金が無いので、何もしなければ老後の保証は国民年金のみとなります。国民年金は月額6万円程度しかなく、今後は減額される可能性もあるので、最低限の生活すら難しいレベルの金額です。ネットでは「生活保護をもらう方が有利だ」なんて口コミまであふれています。

そんな自営業者・フリーランスの老後を補う手段として「国民年金基金」という、任意で加入できる公的年金制度があります。最大で月額6.8万円を掛け金に、将来は各人の積み立て額に予定利率(2019年現在は1.5%)を掛けた金額を元に、60歳以降にお金が受け取れる仕組みです。

※年金額は条件により変わるので、詳しい計算こちら⇒国民年金基金の公式シミュレーション

この制度は「国民年金基金連合会」という国の機関が運営する公的な年金制度なので、消滅したり完全破綻するリスクは皆無です。加えて、毎月の掛け金は全額損金(経費)にできるので、所得税の節税効果もあります。

ですが、国民年金基金には致命的な欠陥があり、新規加入は「絶対に入ってはいけない」と断言してもよいほどのポンコツ制度なのです。

入ってはいけない最大の理由は、予定利率にあります。国民年金基金は「確定給付型」と呼ばれる制度で、文字通り将来受け取れる金額が一定割合(掛け金の合計×予定利率)で固定されています。2019年現在、新規加入者のこの予定利率は1.5%となっています。この1.5%という予定利率が意味するのは、日本が今後、年平均1.5%以上のインフレ(物価上昇)が起きれば、実質的に目減りする(銀行預金に負ける)という事です。

日本では1990年代後半より物価上昇がほとんど起きていないので、インフレと言われても実感がない日本人が多いでしょう。しかし日本政府の財政は逼迫しており、将来的にはインフレになる確率は極めて高い(限りなく100%に近い)です。アメリカやヨーロッパなど、主要先進国のインフレ率は、長期的に見ると2〜3%程度ですから、国民年金基金の予定利率を明らかに上回っています。つまり正常な経済なら、国民年金基金に掛けると完全に赤字になる訳です。

しかも酷いことに、国民年金基金が設立された1990年代には、予定利率は5%以上ありました。当時の加入者が、近年はどんどん受け取る段階に来ているので、国民年金基金連合会は完全に金欠状態なのです。それを証明する数値として「責任準備金」という数値が、近年はずっと赤字になっています参考資料;ページ中部「年金財政の推移」)。責任準備金が不足している分、新規加入者の予定利率を極限にまで下げて、赤字の穴埋めを行おうとしているのが現状です。

民間会社の養老保険なども、90年代の高い予定利率を賄うことができない「逆ざや」に陥り、保険会社の足かせとなっている保険も多くありますが、国民年金基金もそれと同じ状況です。つまり国民年金基金の仕組み(=過去の高すぎた予定利率)は、完全に制度破綻しているのです。

予定利率の切り下げ?税金による補てん?

今後、国民年金基金がどうなるのかは未知数ですが、2つの未来が考えられます。

一つは予定利率の切り下げです。国民年金基金は、日本政府が定めた公的保障なので、制度自体が消滅する可能性は薄いです。国が約束を守らない事は、国債のデフォルト(債務不履行)と同じで、国家の信用を揺るがす大問題になるからです。

ただし、可能性がゼロだとも言い切れません。国債や厚生年金と違い、加入者が少なく社会への影響が少ないからです。その場合は、制度が完全に放棄されるのではなく、過去の高い予定利率を大幅に切り下げて逆ざやの解消を図る〜国債で言うところの「テクニカルデフォルト」の可能性はあります。無論、1.5%という現在の予定利率の人も、安泰とは言えない訳です。

もう一つが、国が補助を出す〜税金による補填で制度を維持するというシナリオです。実は現在の「国民年金」も、制度的には大赤字なのですが、国の税金と厚生年金からの補填により、何とか制度維持をしているのです。国民年金基金もこれと同じように税金を投入し、国家の威信を懸けて制度維持を行う・・・という可能性もありえます。

しかしいずれにせよ、国民年金基金に掛けても、インフレ負けするリスク大なので、絶対に入ってはいけないです!自営業者が将来の保証を手厚くしたければ、自分次第で高い利回りも可能な確定拠出年金にすべきです。

国民年金基金は絶対に入ってはいけない!まとめ
・現在の予定利率=1.5%では、インフレで赤字になるリスク大!
・基金の運用成績=責任準備金も赤字が続いている
・年金額を増やしたければ、確定拠出年金の方が圧倒的に有利

最後に、世間一般で言われている国民年金基金の長所についても、一応紹介しておきます。

国民年金基金で唯一のメリットは、終身年金である事です。国民年金や厚生年金と同じで、70歳までしか生きれなくとも、100歳以上まで生きようとも、死ぬまでお金が受け取れることです。一方で確定拠出年金は、自分の積み立てた金額プラス運用益が貰える金額の全てです。よって、平均寿命程度なら確定拠出年金の方が有利(国民年金基金だと赤字濃厚)ですが、100歳以上まで長生きするのなら、優位性は逆転します。

しかし、自分が何歳まで生きられるのかは、誰にも分かりません。長生きすることを「リスク」だと捉えれば、国民年金基金で備える考え方もありますが、それ自体が不確定要素なのです。予定利率1.5%という酷い確定事実の方が、はるかに大きな問題なのですから。

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