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枕が変わると眠れない理由と、すぐに寝落ちできる裏技

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枕が変わると眠れない、という話はよく聞きます。友人の家に泊まった時や、旅先・出張先のホテルでは、寝付きが悪い人は多いでしょう。枕が変わると眠れない理由は何なのでしょうか?

これは単に体質なのでは無く、医学的・生物学的に明確な理由があるのです。ですが忙しい人のために、いきなり結論部分である『すぐに寝落ちできる裏技』を紹介しておきます。Twitterで紹介され「不眠症が治った」「効果抜群だった!」などと絶賛の口コミが溢れていた、多くの人にお勧めできる方法です。

では具体的に、旅先などで枕が変わると眠れない理由について、科学的・生物学的根拠とともに解説してみます。

アメリカのブラウン大学の佐々木由香准教授らのチームが発表した研究結果によると、慣れない環境での睡眠は、脳の左半球が無意識に覚醒し、睡眠中も活動を続ける事が分かったそうです。その際、脳はちょっとした物音などにも反応してしまう半警戒状態になり、結果としてあまり眠れなくなるとの事です。こうした脳を半分だけ休ませた睡眠は「半球睡眠」と呼ばれ、野生動物でよく見受けられます。

例えば、マグロやイルカなど海に生息する動物の一部は、常に泳ぎ続けていないと酸素を体内に取り込めない仕組みになっています。しかし、それではずっと眠る事が出来ないので、マグロやイルカは脳を半分だけ眠った状態にして、残りの半分を使って泳ぐという器用な睡眠が可能になっているのです。同じように、カモメなどの渡り鳥も、長い飛行中に半球睡眠をしていると言われています。

このように、半球睡眠は動物の生存本能に基づいた生態です。人間は意識的に半球睡眠する事は出来ませんが、枕が変わると眠れないというのは、これと似た現象だと考えられています。いつも眠っている自室だと脳は安心するが、普段と違う場所だと無意識に周囲を警戒して緊張状態になり、中々寝付けないのです。

遠足の前日は楽しみで眠れない、試験の前日は不安で眠れない、といったように睡眠は精神状態によって左右されることは、誰もが経験があるでしょう。仮に上手く寝付けた場合でも、脳は完全に休まずに中途半端な覚醒状態が続くので、夜中に目が覚めて熟睡が難しいのです。

環境が変わるの眠れないのは、生物の生存本能として正しい

一方で、旅行から帰ってきて「やっぱり我が家が一番だ」と思う経験は、誰しもがあるでしょう。これは枕うんぬんではなく、安全を求める生物の本能に基づいた心境の変化です。

ペットを飼っている人なら分かるでしょうが、犬や猫に限らず、あらゆる動物は常に同じ場所で居続ける事を好みます。特に夜の睡眠は、いつも同じスペースに陣取って眠るはずです。野生動物は常に生命の危険に晒されているので、昨日は安全だった場所=安心に眠れる場所、と思い込み、逆に初めての場所では不安に感じる、という本能が遺伝子レベルで備わっていると考えられています。

巣を作る生物などは特に、不安の本能が強い事の現れです。如何にも強そうな「熊」なども、本質的には臆病で「鈴を鳴らす等、大きな音を出していれば近づいてこない」という習性が、それを証明しています。

逆に、常に大移動しながら生活する動物は、必ず「群れ」で行動しています(サバンナのシマウマやヌー、渡り鳥など)。未知の場所での不安を、大量の仲間と居ることでかき消し、安心・安全を得ているのです。

人間が、旅先で枕や布団が変わると眠れないのも、就寝場所が普段と違う=本能的に安心感が得られない事が最大の理由です。経験のある人なら分かるでしょうが、旅行先に普段使用している枕を持って行っても、不眠が改善できる可能性は高くないのです。

一方で、生物の行動は後天的な「慣れ」にも左右されます。昔の忍者が的宅の屋根裏でも眠れたというのは誇張にしても、現代でも自衛隊員や医者(救命医)や国際線のパイロットなど、環境や生活リズムが変わってもすぐに眠れる人達は居ます。彼らは眠りの才能があるわけではなく、単に必要に迫られているうちに、いつでも何処でも寝付けるような体質になったに過ぎません。

枕が変わると眠れない理由と、すぐに寝落ちできる裏技まとめ
・普段と違う場所では、生存本能として緊張して寝付けないのは当然
・だが自衛隊員やパイロットなど、枕が変わっても寝付ける人達は居る
・要は「慣れ」の問題。日頃から寝落ちできる訓練をすべし!

要するに眠りについても、スポーツや楽器の演奏などと同じで「訓練」によって上達ができる訳です。不眠症の人は、必ずといっていいほど無意識に雑念を考えています。冒頭で挙げた裏技のように、日頃から脳の雑念サイクルを停止させて休眠状態に入る訓練を積んでおけば、枕が変わってもすぐに眠れる体質になれるのです。

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