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商工会(商工会議所)への入会メリットは「融資」だけ!

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商工会(商工会議所)は、中小企業や個人事業主の経営をサポートするために設立されている特別認可法人です。国や自治体が運営している「公」の団体ではありませんが、経営には税金が投入されており、また官庁からの天下り役人も居るので、半分民間・半分公営という存在ですね。

商工会議所と商工会は、厳密には異なる運営です。前者が市・区などの大きな自治体、後者は町・村など小さな自治体、と棲み分けがなされていますが、基本的には同じ存在だと思ってOKです。

新しく会社を設立したり、個人事業主の開業届を出すと、どこからともなく商工会(会議所)からの加入の勧誘が入ります。年会費は個人事業主だと1万円前後、法人の場合は2万円程度からとさほど負担にならない金額なので「ついでに入っておくか」と流されがちです。ですが商工会というのは、本当に入会する価値はあるのでしょうか?

まず商工会・商工会議所へ加入した場合のメリットを列挙すると、以下になります。

商工会(商工会議所)への加入特典
・政策金融公庫からお金を借りられる(マル経融資)
・税務相談(確定申告の質問等)ができる
・イベントやセミナー(講演)に参加できる
・他企業とのコラボのチャンスがある
・福利厚生施設の利用や各種団体割引適用の特典がある
・様々な社員研修プログラムを利用できる

この中でも、日本政策金融公庫の「マル経融資」を受けられる事は、唯一無二、他では代用できない大きなメリットといえます。マル経融資とは、無担保かつ保証人なしで、最大2000万円を年利1.1%(2018年現在)という低金利で借りられるという、中小企業や個人事業主にとっては他に類を見ない、圧倒的に有利な制度です。

★マル経融資=最大2千万円を低金利で融資(担保・保証人は不要!)

実は企業が銀行からお金を借りる事は、世間の人々が思っているより遙かに難しい行為です。創業後間もない中小企業だと、UFJやみずほなどのメガバンクは絶対にお金は貸しませんし、地銀や信用金庫などでもハードルは高いです。

彼ら金融機関にとっては、中小企業への貸付は、手間やリスクが大きいのに大した利息が取れない融資なのです。よって近年は、企業への預貸率は下がる一方で、逆に簡単・低リスクで暴利を貪れるカードローンに夢中なのです(⇒銀行カードローンの審査が甘い裏事情)。

従って、中小企業が経営資金を調達する手段は事実上、日本政府の公金で賄われている日本政策金融公庫しか無いのです。中でも最も有利な制度が「マル経融資」です。

そんなマル経融資を受ける条件の一つが「商工会議所・商工会で経営指導を受けている事」と定められています。つまり、マル経融資を受けるためには、商工会への入会は必須なのです。

★マル経融資の条件=商工会・商工会議所に加入して、経営指導を受ける

小さな会社や個人事業主でも、多額の設備投資・先行投資が必要なビジネスを行うのなら、自己資金だけでは賄えず、お金を借りる必要もあるでしょう。そして小規模事業主の資金調達としては、マル経融資以外の選択肢はハードルが高すぎるので現実的ではありません。よって、お金を借りる必要がある事業主なら、商工会への加入は検討する価値が大きいと言えます。

融資が要らない人には、商工会はノーメリット!

逆に、それ以外の商工会のメリットというのは、決して他で代替が利かないような重要なものは存在しません。よってお金を借りる必要性が無い企業や、そもそも資金があまり必要のないフリーランス・SOHOの人にとっては、商工会への加入メリットはほぼ無いです。

例えば、商工会では確定申告時に税務相談(質問等)ができるとPRしていますが、これは税理士を通して確定申告する人には全く不要なサービスです。そもそも、個人事業主なら税理士を通す事すら不要で、「やよい」等のソフトを使うとか、「Freee」「マネーフォワード」等の自動作成サービスを使えば、簡単に済んでしまいます。

仮に税務調査に入られるとなった時に、税理士なら(自ら確定申告を手伝った以上)こちらをサポートしてくれますが、商工会は何の手助けもしてくれません。個人事業主に税務調査が入る確率は1%程度(※注)だというデータがありますし、そもそも税務署職員は徴税ノルマに追われているので、売上が少ない弱小事業主は無視されるという口コミが支配的です。

※ 注;「実調率」という数値で国税庁自らが公表しています。

また、商工会の主催するイベントやセミナーを通じて、他の企業と提携・コラボするチャンスがありますよ・・・なんてセールストークも言われます。しかし、多くの人〜特に若い事業主の人達からは「完全に無意味だった」という評判が多いです。

というのは、商工会に加入している企業というのは、長年その地域で営んでいる古い中小企業が大半です。従ってイベント等に顔を出す人は、頭の硬いくたびれた中高年社長が大半で、何か新しいビジネスの出会いを求めても、まず間違いなく肩すかしに終わります。

確かに商工会を通じて、新たなビジネスを開拓していった、活動的な事業家も居ることでしょう。しかしそういう人というのは、異業種交流会などでも積極的に名刺を配り、あらゆる人に声を掛けまくっていく、超アクティブな経営者です。そういう人は、商工会に限らずどんな場所でもひたすら行動して、活路を開いていくタイプです。「何か良い出会いがあるかも・・・」というような待ちの姿勢な人は、商工会に入っても決して新たなビジネスチャンスは広がっていかないと思いますよ。

逆に、商工会へ加入した事で、保険や証券会社からの勧誘が増えたとか、怪しいコンサルタントが押しかけてくるようになった、等のデメリットを挙げる口コミも聞かれます。これらが本当に、商工会からの情報漏洩によって起きたのかは不明ですが、ビジネスの現場では「情弱の集まり」「カモだ」と思われているフシも強いのが実情です。

商工会(商工会議所)への入会メリットまとめ
・日本政策金融公庫の「マル経融資」が唯一にして最大のメリット
・その他の要素は『役に立たない』という口コミが支配的
・商工会には若い加入者は少なく、新たなビジネスチャンスは少ない
・カモ認定され有象無象の業者がたかって来るデメリットも?

という事で、商工会へ入会するメリットがある人は、ビジネスでお金を借りたい人だけで、それ以外の人にとっては無用の長物だと言えるのです。デザイナーやライターなど、お金がかからないビジネスを行うフリーランスの人は、商工会への加入など全く必要ないと断言できます。

田舎のムラ社会だと、商工会への加入が半ば義務であるかのように「脅し」まがいの勧誘を受ける・・・という口コミも聞かれますが、勿論そんなのはデタラメです。たとえ年間1万円ほどであれ、完全な無駄金になるのでそんな「お布施」など払う必要はありません。

但し・・・最後に一つだけ、商工会への入会メリットを無理やり挙げるとするなら、コンサルタントやそれに準ずるビジネスを行いたい人達です。商工会では、講師を招いて定期的にセミナー・講演会が開かれています。商工会に加入していた上で、ビジネスで成功すれば、講演で呼ばれる(講師という美味しい仕事が受注できる)可能性がある訳です。無論、呼ばれるかどうかは職員とのコネなど別の要素も必要となるので、アテにできる飯の種ではありませんが。

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