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過去の大地震で電車が復旧するまでに掛かった時間まとめ

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2018年6月18日午前8時、大阪府北部を震源とする震度6弱の大地震が発生しました。鉄道各社は震度5強以上の地震が発生した場合、作業員が対象の区間を歩いて安全確認を済ませるまで電車が動けない仕組みになっているため、関西周辺の鉄道は長時間の運休を余儀なくされました。

地震発生が通勤や通学の時間帯に重なっていたため、多くの社会人や学生が駅や車内で足止めされるという被害に遭いました。こうした大規模地震が起きた際は、一刻も早い運転再開が望まれますが、いつ復旧するのかを駅員に尋ねても決して答えてくれません。そのため、利用客はいつになったら動き出すのかわからずに、何時間も足止めされて不安になりますよね。

実際、電車が復旧するまでに掛かる時間は一概に言えませんが、ある程度の目安は知りたいところです。そこで2011年の東日本大震災や2018年の大阪北部地震における、各鉄道会社の復旧までに掛かった時間を一覧にまとめてみました。まずは大阪のケース。

2018年の大阪北部地震での鉄道各社の復旧の早さ比較

2018年大阪北部地震での鉄道復旧時間
鉄道会社 復旧時間 震源地からの距離
東海道新幹線 12時50分 近い
JR(全線) 22時10分 近い〜遠いまで様々
地下鉄御堂筋線 21時40分 やや近い
御堂筋線以外の地下鉄 10時頃〜 やや近い
大阪モノレール 5日後 やや近い
阪急 22時45分 近い
阪神 15時00分 やや近い
京阪 14時10分 やや近い
近鉄 不明 遠い
南海 16時00分 遠い
阪堺電車 8時10分 遠い

震源地(高槻市)をモロに通る阪急電車は、復旧に22時過ぎまで掛かっています。ですが、震源地から比較的近い距離を走っている阪神や京阪でも、14時〜15時頃には復旧しています。阪神や京阪は路線の総距離が短く、安全確認にあまり時間が掛からないため、早急に運転を再開できたようです。対して、阪急や近鉄は総路線が長いため、復旧までに時間が掛かりがちです。

JRは、環状線など全線が復旧したのは22時10分まで掛かっています。阪和線など地震の影響が少ない路線でも、関空特急「はるか」や大和路快速など、JRは環状線経由で様々な路線が乗り入れている関係で、復旧は遅くなりやすいのです。また大阪環状線は大半の区間が高架になっているので、橋脚の安全確認等に時間が掛かりやすいそうです。

地下鉄で最も早く復旧したのは、谷町線・四つ橋線・長堀鶴見緑地線・今里筋線で、地震発生からおよそ2時間後の朝10時には運転を再開しています。地下鉄のトンネルは、地震の際に地盤と一緒に動くため、意外にも被害は軽微で済むことが多いそうです。しかし、大阪の大動脈・御堂筋線は江坂駅の送電線が落下する被害が遭ったため、完全復旧は22時近くまで掛かっています。

最も復旧に時間が掛かったのが大阪モノレールで、送電線が脱落した影響で、完全復旧は地震発生から5日後の23日始発まで遅れています。大地震でも鉄道は、大きな問題が無ければ翌日までには復旧しますが、トラブルが発生していれば、復旧まで数日掛かるケースもあります。

一方で、東海道新幹線の復旧は意外に早く、地震発生からおよそ5時間後の午後12時50分には運行を再開しています。東京〜新大阪の区間はJR東海の管轄であり、彼らが大阪圏には在来線を持たないため、迅速に安全確認を行えた事が、短時間での復旧に繋がったようです。

そして大阪府唯一の路面電車である阪堺電車は、地震発生からわずか10分程で運転を再開しており、最速復旧でした。阪堺電車は他の私鉄と比較して路線が短いので、安全確認作業が短時間で済みます。また沿線は震度4程度だったため、ルール上、運転手が目視で線路の安全確認をしながら運行できた事が、スムーズな運転再開に繋がった理由です。ちなみに阪堺電車は、1995年の阪神大震災の際も唯一、当日中に運行再開したという実績があります。

東日本大震災〜山手線は遅く、路面電車や東海道新幹線は早かった

東日本大震災は2011年3月11日の15時頃に発生しましたが、震源地から遠く離れた東京でも、私鉄や地下鉄の復旧は21時前後まで掛かっています(帰宅困難者への対応として、東京メトロなど一部の鉄道は終夜運転を行いました)。

2011年東日本大震災での鉄道復旧時間
鉄道会社 復旧時間 備考
JR(山手線) 12日朝8時 他者と比較して遅い・・・
都営地下鉄 21時頃 東京メトロも同様
西武 22時頃 ※有楽町線以外
小田急 12日0時 深夜より運転再開
その他私鉄 当日夜〜翌日 各社とも大差なし
都電荒川線 16時半 最速で復旧
東海道新幹線 18時半 翌日から平常運転
東北新幹線 4日〜49日後 直撃なので致し方なし

中でもJRの復旧には時間が掛かっており、山手線の運行が再開したのは翌日(12日)の8時頃でした。大阪環状線同様、ほぼ全線が高架で乗り入れも多数あることが、遅くなる原因です。

一方で都営地下鉄や東京メトロは、やはり大阪市営地下鉄と同様で、私鉄と同じくらいの時間で運行再開しています。地下を走るので安全確認に時間が掛かりそうに思いますが、実際には直下型地震でも無い限り、トンネルが崩れたりはしないという事です。

震源地に近い東北新幹線についてはさすがに即日とは行かず、東京駅〜栃木県那須塩原駅の復旧が4日後、全線の復旧は49日後の4月29日まで掛かっています。

震源から遠かったとはいえ、東海道新幹線は3時間半後には運転再開し、翌日には平常運転に戻っています。大阪のケースと同様、東海道新幹線は地震に強いようです。また大阪の阪堺電車と同様、東日本大震災でも都電荒川線が最速で復旧しており、路面電車は地震に強いと言えます。

地震で電車が復旧するまで掛かる時間の目安まとめ
JR山手線や大阪環状線は(乗り入れや高架区間が多く)復旧が遅い
・地下鉄は意外に復旧は遅くならず、私鉄なみの早さ
・東海道新幹線は(直撃でない限り)復旧は在来線より早い!
路面電車は最も復旧が早い!

余談ですが、地震などで電車の運行が遅れた場合でも、払い戻しはされないので注意です。電車の運賃は目的地まで移動するための料金であり、遅延についての保証はされていないのです。ただし、特急や急行などの列車の場合は、早く到着する事が料金に含まれているため、払い戻しの対象となる場合があります。

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