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成功者が必ず実戦している「数は力」理論〜下手な鉄砲も数打ちゃ当たる!

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何事においても、成功するにはその人の才能や努力が必要です。そして努力の方向性として「数の力」を使う事が極めて重要です。

総理大臣=田中角栄は「政治は数であり、数は力、力は金だ」という名言を残しています(※注)。政治の世界は多数決で物事が進むので、政党や派閥の議員数が極めて重要になります。貧乏一家に生まれて小学校までしか出ていない田中角栄が、総理大臣にまで上りつめれた最大の理由は、派閥に多くの子飼い議員を集め「数の力」を得たからです。

※注;但し、最後の「力は金だ」はマスコミが付け加えた捏造説が有力です。

このように、数の力を示す法則として有名なのが「ランチェスター戦略(強者の戦略)」です。戦争(特に近代戦)では、数が多い方が必ず勝つという理論をベースに、企業のマーケティング戦略に落とし込んだ考え方です。ランチェスター戦略をモデルに日本で成功した企業として、コカコーラや松下電器(現パナソニック)が有名です。

コカコーラは日本で清涼飲料水のシェアトップです。日本に設置されている自販機台数はおよそ250万台で、コカコーラのシェアはおよそ3割(80万台以上)で最多です。要するにコカコーラが王者になれたのは、自販機という販売チャネルの圧倒的多さであり、数は力理論そのものです。

同様に、松下電器も「街のでんきやさん」と呼ばれる自社の系列店舗を全国展開した事が原動力でした。ピーク時の1983年の店舗数は約2万7千店で、日本最大の家電販売網を築いていました。松下電器は、都市部だけでなく田舎の小さな町に住む人達にとっても身近な存在となった事で、売上シェアを拡大できたのです。

要するにランチェスターの強者の戦略とは、単なる物量作戦に過ぎないのですが、それこそがマーケティングの世界では最強の方法論なのです。マクドナルドやイオンなど、小売業の売上トップは例外なく店舗の多さや規模など、必ず物量作戦で他者を圧倒しています。

ピカソも秋元康も、失敗作の方が圧倒的に多い

日本では「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ということわざがあり、数にまかせた攻略は愚行であるという口コミがまかり通っています。しかし、業界の圧倒的勝者になった人物は、とにかく沢山の作品を作ってきたという人が多いです。

例えば、誰もがその名を知る天才画家=パブロ・ピカソは「ゲルニカ」や「アビニヨンの娘たち」など有名な作品も多いですが、ほとんど知られていない無名の作品の方が多いです。ピカソが描いた画は全部で2万点もあると言われており、そんな中の一部が高い評価を受けてきたに過ぎないのです。海外では「ピカソは世界一の駄作量産画家だ」という皮肉の口コミもある位です。

また、作詞家でプロデューサーでもある秋元康氏も、数多くの楽曲を手掛けていることで有名です。おニャン子クラブやAKB48など、自身のプロデュースするアイドル以外にも、故・美空ひばりさんのヒット曲「川の流れのように」などの作詞も行っており、秋元康作の累計CD売上は約6859万枚(2013年時点)と、作詞家として歴代1位を記録しています。

しかし、手がけた楽曲の累計は4千とも5千とも言われており(秋元康自身も把握しきれていない)、単純計算では1曲当たりの売上は1.5万枚程度に過ぎません。AKB48のように100万枚以上を記録する曲もあれば、全くの鳴かず飛ばずで終わった楽曲も多いという事です。

他にも、漫画家の石ノ森章太郎も、極めて多くの作品を手掛けて「数は力」で成功した人物です。没後の2007年には、770作品を掲載した全500巻の「石ノ森章太郎萬画大全集」が発売されており、一人で最も多くの漫画を出版した作家としてギネス登録もされています。つまり仮面ライダーやサイボーグ009など有名作品よりも、誰も覚えていない失敗作の方が多いのです。

石ノ森章太郎以外にも、手塚治虫や赤塚不二夫なども数百に上る作品を描いてきた漫画家です。鉄腕アトムや天才バカボンといった名作も、本人達にとっては「数多くの失敗作の屍の上に咲いた花」だった訳です。

「数は力」と「失敗は成功の母」

企業では、任天堂なども「数は力」理論の体現者と言えます。今や任天堂は世界最大のテレビゲームメーカーですが、かつては数多くの失敗をしてきた会社でもあります。任天堂は元々、1889年(明治22年)に創業した花札の製造メーカーで、昭和前期には、野球盤、ボードゲーム、ツイスターゲームなど、様々な玩具の製造を行っていました。

任天堂はその後も、タクシー事業に進出したり、インスタントのご飯、コピー機、ベビーカーの製造など、多様なジャンルにチャレンジしましたが、どの事業も業績は振るわず、倒産の危機に追い込まれました。しかし、1983年に発売したファミリーコンピュータの大ヒットで、ようやくテレビゲームという食い扶持を得るに至ったのです。任天堂は、ファミコンがヒットするまで約100年は「下手な鉄砲を撃ちまくって」迷走していたのです。

そんな任天堂とゲーム事業で競合するソニーは、家電メーカーとして1980年代に世界を席巻しました。ソニー躍進の原動力となったウォークマンもまた、家電製品で数々の失敗作を生んだ末での成功でした。その後、中国・韓国勢の台頭などで家電事業の売上は崩壊し、リーマンショックでは倒産の危機まで囁かれましたが、ソニー損保やソニー銀行などの金融事業、また不動産事業などへシフトし、黒字転換をはたしました。ソニーもまた、「数は力」理論で様々な事業にトライし、成功の糸口を掴んできた企業なのです。

成功するには「数は力」が重要まとめ
・物事で成功するには「数は力」理論が極めて重要
・コカコーラや松下電器は、物量作戦でトップシェアを奪った
・ピカソや秋元康や石ノ森章太郎らも、失敗作の方が遙かに多い

発明王=トーマス・アルバ・エジソンの「失敗は成功の母」という言葉は有名です。エジソンもまた、数多くのトライを行い、失敗を重ねた事が糧となって、電球や蓄音機などの大発明に繋げたのです。上記の様々な人物・企業の事例からも分かるように、成功の裏には必ず数多くの失敗があったのです。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」という諺は、悪い意味に捉えるのではなく「数を打たなければ鉄砲は当たらないのだ」と考えるのが正解です。

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