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頼み事の心理学〜成功する「気遣いの言葉」の例文

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相手に何か頼み事をする時、自分の要求だけをそのまま口にしても、断られる可能性が高いです。例えば雨の日に、見ず知らずの人に突然「携帯電話を貸してくれませんか?」とお願いしても、まずOKしてくれないでしょう。しかし「雨の中すみません、携帯電話を貸してくれませんか?」と、気遣いの言葉を一言入れるだけで、お願いの成功率は大きく上がった・・・という心理学のデータがあります。

このように、頼み事やお願いする際には、相手を気遣う言葉を一言入れるのが極めて有効です。気遣いの言葉の例文は後述するので、先に他の心理学的に有効な頼み方を紹介してみます。

まず、相手にメリットがある事を強調するのが効果的です。ハンバーガーショップでの客と店員のやりとりとして、単に「10分程お待ち下さい」と言うよりも「できたてをご用意しますので5分程お待ち下さい」と言う方が、客の不満も減るのです。これから作り始めるならできたては当たり前なので、実際には客にとっては何も変わらないのですが、心理的にメリットがあるように感じられれば、納得しやすくなるのです。

また女性をデートに誘う場合、単純に「一緒に何処かいきませんか?」と言っても、相手がこちらに好意を持っていなければ成功しないでしょう。しかし、仮に女性がイタリアンが好きだった場合「一緒にパスタを食べに行きませんか?」と言えば、OKしてもらえる確率は上がるでしょう。このように、単に自分の要求だけを叶えようとせず、相手が大きなメリットを感じるような話し方を考えることが有効です。

また、自分と相手とは敵対するのではなく「味方・仲間」である事を強調するのも、お願いを聞き入れてもらいやすい方法です。2013年、日本がサッカーワールドカップへの出場を決めた際、渋谷駅前は大勢のサポーターが歓喜に沸き、騒いでいました。そこへ出動した警備隊員(通称DJポリス)は、サポーターに対して「こんな良き日に怒りたくはありません。私たちはチームメートです。どうか皆さん、チームメートの言うことを聞いてください」「皆さんは12番目の選手。日本代表のようなチームワークでゆっくり進んでください」といった誘導を行いました。

DJポリスの「みんなが仲間である」というアピールはサポーターの心にも響いたようで、この日渋谷駅前ではケガ人や逮捕者は一人もでなかったのです。もし、DJポリスが「車道に出るのはやめなさい!」などと上から目線の言葉遣いをしていたら、サポーターの暴動が加速して、大きな混乱が起きていた可能性もあります。

クッション言葉の例文〜最強の気遣いは「ありがとう」

相手を気遣う方法として「クッション言葉」という表現があります。これは「お手数ですが〜」「恐れ入りますが〜」など、主題を話す前に付け加える言葉の事です。ストレートに言うと角が立つケースでも、一言クッション言葉を添える事で、相手に柔らかい印象を与えて頼み事やお願いを聞いてもらいやすくなる心理的効果があります。

クッション言葉の事例
シチュエーション 例1 例2
何かを依頼する時 お手数おかけしますが〜 恐れ入りますが〜
何かを尋ねる時 失礼ですが〜 差し支えがなければ〜
意見や反論を言う時 お言葉を返すようですが〜 おっしゃる通りですが〜
相手の要求などを断る時  ありがたいお話ですが〜 あいにくですが〜

クッション言葉以外にも、相手に対する「気遣いの言葉」は色々とありますので、日常生活で使える例文を挙げてみます。ビジネスマンとしてこうした言葉遣いを知っていれば、若い人でも「デキる男(女)だ」と思われますよ。

・【おかげさまで】〜 人に何かしてもらった際に、感謝の意を表す言葉です。

・【お世話になっております】〜 仕事で付き合いのあるクライアントや客への挨拶に使えます。

・【お疲れ様です】〜 相手をねぎらう際に使える基本の言葉です。同様の表現として「ご苦労様です」がありますが、目上の人にご苦労様ですと言うのはマナー違反だという口コミも根強いので注意が必要です。

・【かしこまりました】〜 目上の人、上司、お客様の要望に応える場合に適しています。似た表現の「了解しました」は、目上の人に対しては失礼だと考える人も居るので注意です。

・【申し訳ありません】〜 何かミスをした場合や期限に遅れそうな時など、基本的には相手に謝罪をする場面の言葉ですが、頼み事をする際にも使える一言です。なお、日常的な謝罪語である「すみません」は敬意を表す言葉ではないので、ビジネスの場で使うのは厳禁です。

・【恐縮です】〜 陳謝と感謝どちらの場合でも使えます。ちょっとしたお礼や謝罪など、様々な場面で使える便利な言葉です。

・【ご自愛下さい】〜 相手の体調を気遣う言葉で、暑中見舞いなどの手紙の文末に添える言葉です。体を大切にして下さいという意味があり、目上の人に対しても使えます。ただし、既に体調を崩している人に対して使うのは相応しくありません。ゆえに、病気のお見舞いなどで使わず「1日も早い回復をお祈り申し上げます」といった言葉にすべきです。

・【ご足労おかけします】〜 自分のためにわざわざ労力や時間を割いてくれる事への、お詫びと感謝の念を込めた言葉です。

頼み事が成功する「気遣いの言葉」の例文まとめ
・頼み事をする時は、気遣いの言葉を入れると有効
・心理学の「クッション言葉」を覚えておけばビジネスで役立つ
・最強の気遣いの言葉は、最も単純な「ありがとう」である

そして実は、単純ながら最も有効な気遣いの言葉は「ありがとう(ございます)」です。ありがとうは、人間関係を円滑にする魔法の言葉です。どんな家庭に育った子供でも「ありがとう」という言葉は必ず教わるので、日本人のDNAに染みついた感謝の言葉なのです。

現パナソニックの創業者である松下幸之助氏は「ありがとうと言う方は何気なくても言われる方はうれしい。ありがとうこれをもっと素直に言い合おう」という名言を残しています。

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